大人時間の暮らしノート

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親の銀行口座、把握できていますか?50代が今すぐ始めたい親のお金サポート

「親のお金のことは、親が管理しているから大丈夫」——そう思っていませんか?

私もそう思っていました。でも実際に親が入院し、通帳が見当たらない状況になったとき、銀行窓口では本人以外は手続きできないという現実に直面しました。

元気なうちは問題なく見えても、外出が億劫になったり、入院や介護が必要になったりしてからでは、できることが一気に限られてしまいます。今回は、同じような経験をされている50代の方に向けて、親のお金まわりを一緒に整理するためのヒントをご紹介します。


入院してから気づく「親の口座問題」

突然の入院や、外出が難しくなったとき——そのとき初めて「親のお金のことを何も知らなかった」と気づく方は多いのではないでしょうか。

銀行は原則として本人以外の手続きを受け付けません。たとえ家族であっても、成年後見制度などの法的な手続きを踏まない限り、本人の口座を動かすことはできないのです。

「まだ先のこと」と思いがちですが、突然はいつでも来ます。元気なうちに一緒に整理しておくことが、いざというときの家族の安心につながります。


親の口座、こんな状態になっていませんか?

50代の親世代に意外と多い「口座あるある」をご紹介します。

出金用と入金用が別々の銀行になっている

年金の振込口座と、公共料金の引き落とし口座が別々の銀行というケースは珍しくありません。残高が足りないと時々片方から引き出して入れ直す……という手間が発生しているご家庭もあります。外出が億劫になってきたタイミングで、メインバンクを一本化することを穏やかに提案してみましょう。

一本化できれば、近くのコンビニやスーパーのATMで出し入れできるようになり、行動範囲が狭くなってきた親でも管理しやすくなります。ただし、公共料金などの引き落とし先変更の手続きが必要になるため、「面倒くさい」と感じる親世代も多いもの。 実際に親と一緒に銀行へ行ってみると、手続き用紙の文字の小ささや、ガラス越しの窓口での聞き取りにくさなど、高齢の親には想像以上にハードルが高い場面がありました。その場で追記を求められることもありますし、解約と新規登録で2行まわる必要が出てくることも。 だからこそ、子どもが一緒に付き添って手続きすることが大切です。「一緒に行こう」と誘って、公共料金の変更手続きもセットでやってしまいましょう。少し手間がかかっても、将来の親と自分を助けることになります。

持株会の株が退職後もそのままになっている

現役時代に持株会で積み立てていた株が、退職後もそのまま証券口座に残っているケースがあります。株主総会の通知が届いても「よくわからないから放置」という親世代は少なくありません。

同居していれば郵便物で気づけますが、一人暮らしの親の場合、子どもは存在すら知らないことも。配当金がどこかの口座に振り込まれているだけで、どの証券会社に口座があるかも把握していない……という状況も意外と多いのです。

親も気づいていない「お小遣い」がそこに眠っているかもしれません。「昔、会社で株を買っていなかった?」と、さりげなく聞いてみるところから始めてみましょう。詳しくは別の機会にご紹介します。


まずやること:ネットバンキングの導入を一緒に

口座の統合と並行して、ぜひ検討していただきたいのがネットバンキングの導入です。

ネットバンキングが使えるようになると、子どもが離れた場所からでも残高確認や振込のサポートができるようになります。介護施設の利用料やレンタル費用など、毎月の支払いが発生したとき、子どもが仕事を休まずに対処できるのは大きなメリットです。

ネット環境がない実家はどうする?

実家にインターネット環境がない場合は、子どものスマホのテザリングを使って設定する方法があります。スマホの契約がギガ数の多いプランであれば、初期設定の間だけ使っても大きな負担にはなりません。

また、親自身にスマホを持たせることも選択肢のひとつです。今は70代からのスマホ入門書もたくさん出ていますし、以前ガラケーを使っていた方なら意外とスムーズに移行できることもあります。ただし、85歳を超えた方や、デジタルに全く馴染みのない方には難しい場合もあります。親の状況に合わせて、無理のない範囲で検討してみてください。



 

「エンディングノートはまだ早い」という親には

「エンディングノートを書いて」とお願いしても、「そんな縁起でもない」と拒否されることもありますよね。

そんなときは、エンディングノートという言葉を使わずに、「どの銀行を使っているか教えてほしい」「キャッシュカードはどこにあるか確認させて」という具体的なお願いから始めてみましょう。一度にすべてを整理しようとせず、少しずつ情報を共有してもらう方が親も受け入れやすいものです。



 

まとめ|「元気なうち」が一番のタイミング

親のお金まわりの整理は、話しにくいテーマかもしれません。でも、いざというときに家族が困らないための準備は、元気で会話ができる今だからこそできることです。

  • 口座の数と種類を把握する
  • できればメインバンクを一本化する
  • ネットバンキングを一緒に設定する
  • 持株や投資口座がないか確認する
  • キャッシュカードと暗証番号のヒントを家族で共有する

一度にすべてやる必要はありません。まずは「どの銀行を使っているの?」という一言から、始めてみましょう。

 

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